転籍で莫大な退職金が……
★)これは私の友達の話です。また1企業の話なので、すべての企業に通じる話ではありません。「入社後いきなり子会社に出向!?」と同じ会社の話です。
Cさんも、A社待遇で、A社の子会社であるS社に出向させられました。
でも、Cさんは、S社に出向後、若くして「係長」という役職を与えられたり、そもそも給料などはA社待遇だったので、出向させられたことについては、全然、気にしていなかったそうです。しかも、Cさんは、いずれ退職するつもりだったので……
そして、時が経ち、Cさんは「S社、××部の仕事はCさんに聞けばわかる」くらいまでS社の仕事に精通していきました。
そんな、ある日、「転籍」の話が……
具体的には、「Cさんのように現在、A社待遇で子会社のS社に出向している人は全員、S社待遇に変えてもらえないのか」ということでした。
S社の給料は年収450万円。年の割には、そこそこ貰えていたのですが、S社になると、なんと年収300万円!一気に年収が下がります。
しかも、S社の福利厚生も圧倒的に悪くて……
やはり、条件の悪さに転籍対象者全員が、反対したそうです。
そして、話が流れたと思っていたら、再び、転籍の話が……
今度は「退職金を割増して、給料は今と同じにするので、転籍してもらえないか」という話になっていました。
具体的に、Cさんには、「年収400万円(月々の給料は同じだけど、ボーナスが激減)、その代わり、退職金600万円」という条件が。
この条件を断わって、A社に戻ることもできるけど、全国の工場のどこに飛ばされるかわからないという脅しが……
まさにこのA社は「アメとムチ」の作戦に出たようです。
結局、Cさんは近いうちに退職する予定なので、転籍の条件を飲みました。
普通に退職すると、退職金は200〜300万円くらいとのことだったので、結局は得したようです。
しかし、Cさん以外の一生、A社で働くつもりだった人たちは大幅な給料減になったようです。中には、ものすごく功績を残した人もいて……その人は会社の仕打ちに腹を立てて、辞めたそうですが……